のんびり読書記録

自分がこれまで読んだ漫画、小説、ビジネス書等、マイペースにのんびりと書いていきます。

接客で一番大事なこと

 


マスカレード・ホテル (集英社文庫)

 今回は、こちらの作品についての感想を述べていきます。この作品は今年キムタク出演で映画化しました。ランキングで1位を取っていたから気になって先月の1日に休みを取って映画も観ましたけど、良かったです。マスカレードは、仮面という意味で、この作品で言うと、お客様がどういった人なのかは分からない。そう考えると自分が外に出て駅などで不特定多数の人とすれ違ったりする状況と同じかなと思っています。その人の名前や出身も知らないし。話すことも、おそらく無いので。

内容

 東京都内で連続殺人事件が起きていて、現場に残された暗号から、警察は次の犯行場所は一流ホテル・コルテシア東京であると推測し、警部補である新田浩介はホテルの従業員として潜入捜査をすることになりました。そんな中で、彼の教育係に任命された山岸尚美と倫理観の違いなどから時に衝突し合うも、協力して事件を解決しようとする物語です。

接客で一番大事なこととは何か

 この作品を読んで思ったことは、接客業はお客の要望に対して、色々機転を利かせて応対する必要がある、マニュアル通りにいかない仕事なんだなということです。犯人とか、潜入捜査に関することに対しては全然興味が無かったですね。

 私は学生時代にジョナサンでキッチンのアルバイトをしていたのですが、キッチンではなくホールがやりたかったです。しかし、「陰気だから」という理由でやらせてもらえず。

 客として店で買い物をしたり、食事をしていると、「何か同じようなこと言っているな」とは思っていたので、マニュアルはあるのだと思いました。

 しかし、この作品で登場する利用客は、何かと言いがかりをつけて部屋のグレードアップを図ろうとしたり、ホテルの物品を部屋に隠してチェックアウト時に持ち物検査をさせてお金をもらおうとするなど、接客する側としては困った状況が出てきます。

 そんな中、「お客様がルールブック」という言葉が出てきます。このホテルにおいて、ルールを決めるのはお客様であり、従業員はそれに従う。

 常にお客様が何をすれば満足するのか、何を求めているのか、それを考え、実行する。特に何も言って来ないお客であればマニュアル通りでも大丈夫だと思いますけど、全員がそうではなく、中にはクレームを付けてくる人もいる。そんな人達を相手に対応する時は柔軟な思考や、自分の頭の中にある常識を取っ払うことも求められるんだなと思いました。

良い職場

 また、一人の失敗は組織全体の失敗と捉えているのでこの職場は良い所だなと思いました。一人が失敗して、責め立てられたらかなり堪えるし、それで病気になることもあるし、怒られることを恐れて逆にさらに悪化する恐れもあります。なので、一人を責めないで、全体でどうすれば良いのかを対策を練るという点が、「ああ、ここに転職したい」なんて思わせてくれます。

 

 今回のお話は以上です。もしよろしければ他の記事もご閲覧お願い致します。

 最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。