のんびり読書記録

自分がこれまで読んだ漫画、小説、ビジネス書等、マイペースにのんびりと書いていきます。

池上彰氏、佐藤優氏が語る教育

教育激変-2020年、大学入試と学習指導要領大改革のゆくえ (中公新書ラクレ)

本の内容

 お互い大学の教員として教育に携わっているジャーナリストの池上彰氏と外交官を経験し、専業作家を務めている佐藤優氏が、自分達の世代や現在の教育、そして自分たちが学生に教えた経験なども踏まえて、教育とはどうあるべきか?について議論形式で書かれています。

大学で一番大事なのは入学してから

 各々の大学には偏差値があるのしても、大学入試で「ただ難易度が一番高いから東大に入る」だと東大に入った後で何を学びたいのかが出てきません。大学で色々学んでいくうちに学びたいことが変わっていくことは良いと思いますが、雨が降ったから休む、バイト三昧で授業に出ないといった行為はあまり良くなく、それなら就職した方が良いかと思います。授業料も高いので。

 大学生活は、4年あるから比較的時間に余裕があります。なので、その時間とどう向き合うかで、今後に響いてきます。社会人になれば時間が減るので、大学生であるうちに色々なことに触れ、学んでいくことをどんどんしていくのが良いと感じました。

「滑り止め」が通じない所もある

 「滑り止め」とは、本命の大学に落ちた場合、浪人を防ぐために予め合格していた大学に入ることを指しますが、最近では、東大に合格したからといって他の大学も楽に受かる訳ではありません。

 早慶やMARCH等では、自分達の大学の入試対策をしっかり練って臨まないと解くことが出来ない問題が出されているそうです。

 だから、これからは滑り止めで受けるのではなく、「この大学に入って〇〇を学びたい!!」という意思が必要になることが増えていくかもしれません。

 東京外国語大学の入試問題でも学部によっては東大よりも難しかったりするので、全てにおいて東大がナンバーワンという訳でもないです。東大より優れたものが無いと、他の大学の存在意義が薄れてしまうと思うので、良い取り組みだと思います。

まとめ

 この本を読んで思ったことは、「自分の人生を豊かにするためには常に学ぶ意欲、取り組みが必要」ということです。

 いつ景気がすごく悪くなってリストラされるのかも分からない、保証されるかどうかも分からない保険、年金などの不安を取り除くには、絶えず学び、力を付けていくことが必要なのだと思います。

 たとえそれほど出世欲が無いにしても、日々の暮らしに困ること無くそこそこ良い生活を送りたいという願望は大体の人は持っていると思います。

 しかし、そのためであっても学ぶ努力は必要になると思いますし、状況は急に変わるので、休みの日も学ぶ意識を持った方が将来的には後悔しないで済むかなと思います。

 この本は学生や教育に興味がある人だけでなく、ビジネスマンにとっても良い本だと思います。

 

 今回のお話は以上です。最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。