【書評】涼宮ハルヒの憂鬱(角川文庫版)
どうも。takaです。今回は「涼宮ハルヒの憂鬱(角川文庫)」についての感想です。
ストーリー
「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」
高校入学早々ぶっ飛んだ挨拶をかましたえらい美人、涼宮ハルヒ。誰もが冗談だと思うこの言葉が大マジだったことを、キョンはのちに身をもって知ることになる。ハルヒと出会ってしまったことから、気づけば周りの日常は非日常になっていく。
ライトノベルの金字塔として有名なこの作品の、挿絵が描かれていないバージョンです。
ただのライトノベルではない
上記のあらすじのセリフはどういう意味なのか、彼女にはどういう秘密があるのだろうか?それが少し頭の中に引っ掛かりながら読み進めていくと、宇宙とか、超能力、機械といったSF要素が出てくるのでSF小説かと思いきや、ミステリー要素も含まれていてそこから色々考えてしまう。ライトノベルと言えば自分の頭の中ではストーリーよりも可愛いイラストキャラを売りにして男性を食いつかせるというイメージがあったので買うことに羞恥心があり、男性向けのライトノベルは読むのを控えていたのですが、この作品は途中からストーリーにものすごく興味を持つようになり、ライトノベルに収まらせるのはもったいないと思う作品だと思いました。
平和な日常に感謝を
毎日が退屈だと感じるのは、現状が不満足だということなんですよね。だから夢を持とうとしたり、面白い事が起こらないかを期待する。
そして非日常的なことが起こっても、自分にとって嫌なことであれば手のひら返して平和な日常に戻ってほしいと思う。
これは平和な日常に対して失礼ですね。自分の周りが平和だからのんびり生きていくことが出来るし、趣味とか好きなものに取り組むことが出来る。平和で良かったと改めて思いました。
ライトノベルは子供っぽい、オタク向けだと敬遠しがちな人も読んでみると良いと思います。