のんびり読書記録

自分がこれまで読んだ漫画、小説、ビジネス書等、マイペースにのんびりと書いていきます。

【書評】アニメタ!

 どうも。takaです。今回は、アニメーターの仕事に関して描いた作品、「アニメタ!」についての感想を述べていきます。

ストーリー

 昔からアニメが好きでテープが擦り切れるくらいハマって観ていた真田幸は、将来アニメを作る仕事がしたいと思うようになり、親の反対を押し切ってクリエイターに関するこれといったスキルが無いながらも凄腕のクリエイターが集うアニメ業界に乗り込み、それから生計を立てるのが難しいほど給料が安かったり、スキルが無いことに関して癪に障るようなことを言われたり、切り抜けるのが難しい色々な困難に直面しながらも諦めずに一流のアニメーターになることを目指して日々精進していく物語です。

感想

アニメ業界の仕事に就きたいなんて言えない

 この作品は、アニメ業界の厳しい面が書いてあります。作画に関しても少しでも出来が悪ければやり直さなければならず、過酷です。正直読んでいて怖く感じて、アニメに携わる仕事がしたいとは到底思うことが出来ませんでした。

 しかし、アニメというのは、いや、ドラマや映画にも言えることだと思いますけど、観客の前で流されて、観客が良い評価をするのか、それとも悪い評価をするのか、はたまた興味ないなのかによって作品だけでなく、その作品に出演している俳優、声優、その他スタッフのその後の人生にも響いてきます。

 作品でどういった評価がもらえるかはストーリー、作画、アニメだったら声、ドラマなら俳優、音楽など色々な要素に左右されます。例えば最近大ヒットした作品というと、2016年に上映した「君の名は。」が思い浮かびますが、私は観ていて音楽と風景がマッチングしていてそのためかずっと幻を見ているような感覚がしました。そして終わって明るくなったら現実に引き戻される。この感覚が病みつきになって9回も観ていました。この映画のように、もし良い評価がもらえれば出演していた人の知名度が上がり、他の仕事が増えることにもつながるので良い方向に向かいます。

 しかし、逆にコケてしまうと逆に仕事が減ってしまうことにつながる。ましてや監督の場合、「この監督が作った作品は面白くない」という烙印を押されて世間からの信用を失い、今後作品を作っても観に来てくれる人が少ない等、マイナスな方向に進んでしまいます。

 監督は自分の監督人生だけでなく、スタッフの人生も背負っているので責任はとても大きい。だから少しのことでも決して妥協出来ないのだと分かりました。