【書評】ペスト
どうも。takaです。今回は、フランスの作家、アルベール・カミュ氏の著書「ペスト」についての感想を書いていきます。
ストーリー
北アフリカに位置するアルジェリア。その都市であるオランでペストが蔓延し、病人の対応や、普段と異なる街の様子、暮らしに困憊する医師や住民の姿が描かれています。
コロナが蔓延している時期だからこそ感じるものがある
2020年に入って、新型コロナウイルスが猛威を振るい始め、感染が広まっていく中、緊急事態宣言も出されて多くの店が休業になった状況下で、この本は本屋の目立つ場所に置かれるようになり、関心が高まっています。
この本は、そのような状況だからこそ読んで身近なものだと捉えられ、共感出来る所が出来ます。
コロナは特別なことじゃない
歴史を勉強すると、ある病気が流行っていたことが書かれているし、結核も昔は「不治の病」と言われていました。
平成でもO157や狂牛病、新型肺炎SARS、新型インフルエンザといった病気が発生し、死者も出ました。
このコロナウイルスは決して特別な存在ではないのです。
ワクチンが開発されて国民に付与され沈静化したとしても、新しい病気は今後とも出てくるだろうし、安心は出来ません。
そもそも毎年冬になるとインフルエンザが流行るし、病気というのは常に自分達の身近に存在するものだということを忘れてはいけません。普通の風邪でも絶対に死なないという保証も、タバコを吸わないからといって肺がんにならないという保証もありません。予防はあくまで感染する確率を下げる効果はあっても、完全に防げるという訳ではありません。かかる時はかかります。
これまでも、そしてこれからも、生きている間はずっと病気と共存していかなければならないのです。
この本は読むことで病気の脅威を知ることが出来るので、これから生きていく上で大変役に立つと思います。