万葉集を読んだ感想
万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)
本の内容
この「万葉集」は、現存している日本の古典の中では最も古く、舒明天皇の時代から約130年間の間に詠まれた歌が書かれています。
また、この本には読み仮名が振ってあるので読みやすく、この漢字は何て読むのか分からず、読むページをめくる手が止まることも無いと思います。
新年号「令和」のモデル
今月の1日に、新年号「令和」が発表されました。令和という単語は、万葉集から取り上げたものだと安倍総理が言っていました。
それに伴い、書店でも万葉集の売り上げが良くなり、本屋でも宣伝されていました。
私は2年くらい前に購入していて、読んだのですが、最近通勤時間にまた読んでみました。
読むことによってその時代の背景を捉えることが出来る
この万葉集に学校の日本史の教科書では書かれていない側面が分かります。
例えば、壬申の乱は、教科書だと天智天皇の死後、天智天皇の弟の大海人皇子と息子の大友皇子の後継ぎをめぐる争いで、結果、大海人皇子が勝利し、即位して天武天皇になったということくらいしか書かれていません。
それに対し、この本では、その時代はどのような情勢であったのか等の背景や、教科書には登場していない人物について書かれている等、広い視点で歴史を知ることが出来ます。
受験のために日本史を勉強するのであれば教科書で十分だと思いますが、受験に関係無く、日本の歴史を知りたいと思う人には良いと思います。ただ、受験のために日本史を勉強している人でも読んでみると背景を知ることが出来て覚えやすくなるかもしれないので良いかもしれません。
歌とは何かについて考えるようになる
万葉集の中で詠まれている歌は、歌人だったり天皇だったり色々です。
書かれた歌の解説に、当時どのような心境だったのか、情勢等も踏まえて書かれています。
歌というのは、作った人の気持ちや倫理観が入っているのだと思いました。
平成で有名な曲、SMAPの「世界に一つだけの花」も同じように作られたんだろうなと考えるようになりました。
歌について読む前より分かったかなと感じました。
今回のお話は以上です。もしよろしければ他の記事もご閲覧お願い致します。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。