活字本との出会い
今回は、本を読むとどういった感じになるのかをお話ししていきたいと思います。
私は、高校を卒業するまで漫画ばかり読んでいて、小学生の頃はそれに加えて絵もついている児童書も読んでいたのですが、全ページ活字の本はほぼ読みませんでした。
高校生になって活字本も読んだ方が良いかなと思って高校2年の最後の方に松尾芭蕉の「奥の細道」を読んでみましたが、古文が全然分からないのと、現代語訳と照らし合わせることが面倒で数ページで挫折しました。
しかし、高校卒業後は勉強のために図書館に行く機会が増え、息抜きとして本棚をみて回っていたのですが、その時にプロ野球関連の著書を見つけました。プロ野球は好きでよく観ていること、学生時代野球をやっていたこともあって興味を持ち、試しに読んでみると、その人がどのようなことを考えて野球に取り組んでいるのか、どのような生活をしているのか、これまで知らない部分が分かっていき、読み進めているうちに何か自分が著者になったような気持ちになりました。
そこからしばらくはプロ野球に携わっている人の著書をよく読むようになり、本屋に行ってプロ野球関連のコーナーで面白そうな著書を見つけたらその都度購入して読むようになりました。一冊1000円以上するものばかりだったので結構大きい出費でした。
そして次第にプロ野球関連以外の本にも勉強法だとか自己啓発系の本を読み始め、どんどん本に費やすお金が増えていきました。
しかし、自己啓発系の本は読むだけで満足してしまうこと、意識高い系と思われること、何より、著者と自分では環境も頭のレベルも全然違うので何の参考にもならないと読むことをやめ、そこからは小説を主に読みはじめました。最初は飽きないようにそんなに厚くない本から読み始めました。読んでみると、主人公がどんな状況で、どんな職業、学生なのかが文体を読んでいると色々書かれていて、何か色々なことを知ることが出来る。そんな感じがしたので好きになりました。
小説を読むと、刑事として生きたり、作家として生きたりなど、色々な経験を積んだような感覚になります。もちろん、現実世界ではこんなものではないなんて言う声もありますが、この世界には色々な職業であふれかえっていて、実際に全部体験して、しかも上まで昇り詰めるといったことは時間が足りなすぎて無茶です。本は、一種の職業体験みたいなものかなと思いました。そのため、本を色々読むと様々な立ち位置から物事を見ることが出来る。だから本を読むと自分の周りの視野が広くなったり、本を書いた人の脳の欠片が自分の脳の中に入ると言われるのかなと思います。
また、漫画とは違って絵がありません。ただしその分登場人物の心理描写が詳しく書かれています。漫画では見えにくい、人の内面にも興味を抱くようになるというのも魅力的な部分です。
最後に
私が活字本を読んで思ったこととして、活字本を読むことは、研究に近いのかなと思います。
手に取る理由として「知りたい」という欲が一番のウエートを占めていて、その欲を満たすために読んでいる感じがするからです。
1冊読むと2時間は普通にかかるので多く読むことは厳しいですが、これからも色々本を読んで様々な世界等を見ていきたいです。