のんびり読書記録

自分がこれまで読んだ漫画、小説、ビジネス書等、マイペースにのんびりと書いていきます。

ルネ・デカルトが著した古典「方法序説」を読んだ感想

本の内容

 この本は、フランスの哲学者、ルネ・デカルト氏が生きている間に著した学問、思想の根本に関することが載っている哲学書です。

 
方法序説 (岩波文庫)

本から感じ出るすごいパワー

 この本を買った時、名前からすごいパワーが秘められている感じがしました。これを読んで理解出来れば自分は今以上に視野が広まり、地頭が良くなって優秀な頭脳が手に入ると思いました。

 ただ、実際読んでみると内容が理解出来ませんでした。最近になって入浴時に読める薄めの本は無いかと探していたらこの本が目に入ったのでまた手に取って読みました。

本を読んで理解出来なくても気にしない

 

 私はこの本をなかなか理解出来ませんでした。「本は読んだら理解出来ないと意味が無い」と思っていたので、「自分は頭が悪い」と落ち込むこともありました。しかし、生きていくうちに、理解しにくいものに触れないと伸びないという言葉等に触れ、そのうちに落ち込む必要は無いのだと思いました。

 「本を読んだら理解しないといけない」ということも、子供の活字離れの要因なのではないかと思います。理解出来ないからといって誰かに怒られたり、法律に触れるという訳でもないのだから、周りも理解しろと言わずに触れるだけ触れるように言った方が良い。理解しろというのは相手に大きなプレッシャーを与えて、ストレスになります。

 そうなると本を読むのが苦痛になってしまいます。本来、本を読むというのは義務ではなく、趣味なので、読むも読まぬも個人の自由。ただ、読むのであれば苦痛を感じないように読むものです。

 周りに格好良く見られたいためだけに難しい本を通勤電車の中で開いても良いのです。

 とにかく苦しまなくて良い。これだけで気持ちを楽にして活字に触れることが出来ます。

考えることは生涯を通してやるべき

 最後に、この本を読んでみて思ったことは、著者も常識を疑っていたのかということです。常識を疑うことは様々な分野で結果を出した人がよく行っていることです。常識でも常識だからとただ漠然と従うのではなく、なぜなのかを考える。自分の周りの環境、例えば電気やガスなどがなぜ普通に使えるのか、考える。例えばプロ野球界の大御所の野村克也氏は、2ストライクノーボールのカウントで、常識だからといって1球ボール球を投げる行為に苦言を呈しています。ただ漠然と投げるだけでは無駄だからです。

 正解、不正解ではなく、考えること自体が大事なのだと思いました。

 人間はなぜ生き、なぜ死ぬのか。死んだらどうなるのだろうか?

 他人は一体何者なのだろうか?

 私も寝ている時に死んだ後どうなるのか、輪廻転生するとしたら、永遠に人生繰り返すのだろうか?そうだとしたらキリが無くて怖いと頭に思い浮かぶことがあります。

 自分はなぜ生まれたのか、なぜ体を動かせることが出来るのか、なぜ自我を持っているのか、生まれる前は何をしていたのか、死んだらどうなるのか、本当に死後の世界はあるのだろうか?いや、無いと困る。永遠に動けないなんていうのは退屈そうだから絶対に嫌だ。なんていうことを考えます。あまりに怖くなって叫んで起きる時もあります。

 そして考えるということは人生が終わるまで辞めてはいけないと思います。

 それは、自分がこの世の全てが分かることなんて永遠に訪れないと思うためです。この世は猛烈な速さで絶えず変化していっており、アプリに例えるとアップデートされて新しくなっていっています。だから知らないことは減らないままです。新しいものはすぐに古くなります。

 ゲーム機もゲームボーイ、スーパーファミコンが最高のシステムだと思っていたのが64、ゲームキューブ、プレステ、ニンテンドー3DS等、どんどん新しいものが出てきてその度に心が奪われていきました。

 だから常に新しいものを知ろうとする好奇心を持つこと、決して驕らないこと。このことを学びました。

これから難しくて読みにくいなと感じても良書と言われた本を読んでみること、一人で行動することが多くても引きこもらず何かしらの形で人と関わることは積極的にしていこうと思います。

 この本は読んだことで本当に自分にとって良い効果が出たと感じています。

 

 今回のお話は以上です。次回もよろしくお願い致します。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!