のんびり読書記録

自分がこれまで読んだ漫画、小説、ビジネス書等、マイペースにのんびりと書いていきます。

金川顕教氏の「怒らない人の頭の中」を読んだ感想


怒らない人の頭の中

本の内容

 サラリーマン勤務を経て経営コンサルタントとして独立し、現在様々なビジネスに手を出している金川顕教氏が、年収1億円を稼ぐ人は大体の人が怒りを覚えるであろう状況に対し、怒らずどのように受け止めているのか、怒らないようにするための日常を年収300万円の人と1000万円の人と比較しながら書かれています。

怒りは自分にも相手にも嫌な気持ちをさせる

 怒りというのは、人を嫌な気持ちにさせます。

 私は学生時代、飲食店でアルバイトをしていたのですが、なかなか上手く出来ず、毎日のように怒られてばかりで、しかも、自分のダメさをTwitterに投稿までされました。

 自分の実力が無いことは認めますが、それをわざわざSNSでさらけ出すまでするか?と怒りが込み上げてきました。仕事自体は特につまらなさや不満も無くやっていたのですが、怒られるのが嫌になってアルバイトに行くのが億劫になりました。

 お客も混んでいるんだから多少遅くても仕方ないかという度量があってほしいなと思いました。

1億円稼ぐ人は、心に余裕がある

 年収1億円を稼ぐ人が他人や周りに対して怒らない理由は、常日頃から心に余裕を持っているからです。周りが失敗したり、タクシーに乗っても運転手に道が分からないと言われても、店の中がすごく混雑していて長時間待たされたり、トラブルが起きても、周りを一切責めず、「どんなに準備をしようとも思い通りにいかないのは当たり前」「Googleマップで自分が道を教える」「それなら他に楽しいことをやって自分の番が来るまで時間を潰そう」と受け止めます。

 たとえ怒ったとしても、相手も好き好んで迷惑を掛けている訳でも無く、状況が変わる訳でも無いから怒りが収まることもなく、相手を傷つけるだけで何の意味も無いと思っているからです。それよりもこの状況をネタにして楽しむという感覚を優先させて行動します。

 心の度量が違いますね。

心の度量が大きいから、年収1億円稼ぐことが出来るようになる

 年収1億円を稼ぐ人は、稼ぐようになったから怒らなくなったのではありません。

 元々怒らない振る舞いをしていたのです。

 怒っても敵を作るだけだというのを理解していて、それよりもお互いに協力し合うことが出来る関係を作った方が良い方向につながると思っているのです。

 それを実践していった結果、年収1億円を稼ぐことが出来るようになったのです。

 また、プライベートでも怒りません。むしろ、プライベートの振る舞いの方がビジネスでの振る舞いより人間性が問われるので、プライベートの方で怒る方が良くありません。プライベートではつい気が緩みがちになり、素の自分が出やすくなります。そうならないためにも、本音で怒らないような思考をしているのです。

 

 

 

みんなが怒らなければ、幸せな世界になる

 この本を読んで全体的に思ったことは、全人類が怒らなければ、幸せな世界になるのではないかと思います。怒りは物事を全然良い方向に運んでくれず、むしろ後悔しかもたらしてくれません。友達や部下相手だったら怒っても問題無いと思って怒った場合、聞き入れることはあっても、確実に信用を失います。この世で起きている嫌な事件等も、怒りや不満がもたらしているものだと思います。

 天下統一し、江戸幕府を開いた徳川家康の遺訓として、「怒りは敵と思え」とあり、数学者であったピタゴラスの名言の中にも、「自らを制し得ないものは自由たりえず、怒りは無謀をもって始まり、後悔をもって終わる」とあります。

 それに対して織田信長は、「泣かぬなら 殺してしまえ ホトトギス」だったから部下に裏切られたのではないかと思います。

 なので、これからは人を批判せず受け入れ、電車が遅れて時間を奪われたり、スマートフォンで文字打ちを間違えたとしても、苛立たず、「まあ、電車は遅れるのは珍しくない」等と捉えて、電車が動くまで時間を潰せるものを見つけたりして過ごそうと思います。そうすれば、人が集まるようになり、友達とか出来るかな?

 

 今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。