【書評】宇崎ちゃんは遊びたい!①
今回はこちらの作品、「宇崎ちゃんは遊びたい!」についての感想を書いていきたいと思います。
内容
元気いっぱいな大学2年生の宇崎花が好きなこと。それは先輩の大学生3年生の桜井真一をからかうこと。そして桜井君本人はそんな宇崎ちゃんの振る舞いを毎度毎度「うぜぇ・・」と思いイラつきながらも満更でもないようで何やかんやで一緒に遊んだりする。そんな二人のやり取りを描く物語です。
感想
宇崎ちゃんの特徴
宇崎ちゃんの名前の由来は「ウザい後輩」で、その名の通り、ウザいです。
八重歯で「~ッス」という話し方でウザキャラだなと感じています。基本一人で行動する桜井君に対して、「ぼっち」な振る舞いを揶揄します。例えば一人映画を「寂しい」などと笑って馬鹿にしたりします。
これは一人で行動する人にとっては外野に寂しいとか言われると「ウザい」「殴りたい」とイラつきますよね。自分も基本一人行動なのでそれは分かります。他にも注文した商品を全部食べたり、桜井君をとことんイラつかせます。
桜井君とのやり取りがカップルっぽい
桜井君は
桜井君が風邪をこじらせ、宇崎ちゃんがお見舞いに来て看病する回があるのですが、そこでは桜井君が宇崎ちゃんのことを良い奴だと見直し、良い話で終わるかと思いきや・・最後のオチで結局「やっぱりうぜえ。こいつ・・・」と思わせたり、この二人、面白くて、見ていて漫才コンビみたいです。
ただ元々ウザい後輩を意識して作られたキャラだと知ると、逆にウザくないとダメですよね。
他のからかい系の作品では、「からかい上手の高木さん」がありますが、あちらは西片君が高木さんに毎度一杯食わされている展開なので違いますね。こちらはあまり度が過ぎると鼻をつねったりするのでやられっぱなしではないです。どちらかというと「アホガール」のよしことあっくん寄りかなと思います。ただこちらも顔にグーパンしたり「バナナの代わりにてめえが食われろー!!」と熊の餌にしようとしたりはさすがにしませんし、宇崎ちゃんが嫌いという訳ではないのですけど。
乙女っぽい一面も
基本的にウザい言動が多い宇崎ちゃんですが、女の子と思わせるシーンも。
例えば桜井君に不意に胸を触られた時、頬を赤らめて大人しくなったり、バイト先の人には名前で呼んでいるのに、自分には名字で呼んでいることに拗ねるといった明らかに自分を特別な目で見て欲しいという願望を感じます。
桜井君に構ってあげているというより、逆に構ってほしいのだろうと思っています。
ラブコメ好きな人は手に取ってみると良いと思います。