のんびり読書記録

自分がこれまで読んだ漫画、小説、ビジネス書等、マイペースにのんびりと書いていきます。

アンダース・エリクソン氏の「超一流になるのは才能か努力か?」を読んだ感想


超一流になるのは才能か努力か?

本の内容

 

 ホリエモンや藤原和博さんがよく言っている、「何かのスキルを70パーセント以上身に付けるためには1万時間取り組む時間が必要」といった、一万時間の法則についての詳細が書かれた本です。

一万時間の正体

 

 一万時間を費やせば100人に1人の逸材になれるといいますが、こちらの本では一万という数字はあくまで平均であって、一万という数字に爆発的に出来るようになるというそんな魔力的な要素はないとのことです。

 ただし、共通しているのは何かを極めるには誰もが膨大な時間を費やすことが必要で、そこには楽しさというものでは図れず、決して簡単ではない道のりです。

基本的に大人になってから取り組んでも大丈夫

 

この本は自分はもう大人だから今更何かを始めてももう遅い、天才と言われている人と違って自分には才能なんて無いんだと考えている人にとっては良い本だと思います。

 確かにバレエは幼少期からやらないと厳しいと書いてありますが、絶対音感は大人になってからでも身に付けられるみたいですし、テニスも大人になってから取り組んでも十分に間に合うとのことです。

個人差はあれど、最初から出来る人間はいない 

 

 また、天才と言われている子供も、最初から何でも出来た訳ではありません。表には言っていないだけで、裏では膨大な時間を使って練習しており、相当なキツさ、苦労があります。それを乗り越えた結果、身に付けた能力です。テスト日に「やばい。俺、全然勉強してないわ」って言っている人を思い浮かべると良いです。その人は実際、勉強してきていて、芳しくない結果が出た時の保険として言っているだけです。

 それを認識しているのといないのとでは、全然違います。認識していなければ才能が無いと落ち込むだけです。認識していれば「自分ももしかしたら出来るんじゃないか?」と希望が見いだせると思います。

 プロ野球選手もプロのスピードに慣れているのも、野球に膨大な時間を使っているためです。その結果、脳が変化して適応出来るようになるのです。

 なので、何かをやりたいと思ったらやってみる。今からじゃ遅いなんて思わずやってみて下さい。膨大な時間を使って正しい努力をすれば極めることが出来ます。

 この本はそんなメッセージを送っているのだと思います。

 これは年齢や才能を気にしている人にとって救われる言葉ですね。

 

 今回のお話は以上です。最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。