のんびり読書記録

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松井秀喜氏がメジャーで骨折を経験しても乗り越えてきた理由

 どうも。takaです。今回の記事では、松井秀喜氏の「不動心」について書いていきます。


不動心 (新潮新書)

 

本の内容

 時期的には松井氏がヤンキースに所属していた頃になるので10年以上前になります。松井氏がメジャーで初めて骨折した時、ドラフト、三冠王を逃した時、メジャーに挑戦することを決意した時、メジャーで不調に陥った時等、これまで経験した苦しかったこと、悔しかったことに関して何を考えて乗り越えてきたのかについて書かれています。

一流の人はないものねだりをしない

 骨折をすると、もう骨折する前の状態には戻らない。だから以前と同じパフォーマンスをするのは困難になります。

 そんな時、松井氏は骨折したことを嘆くことなく、今の状態で最大のパフォーマンスが出来るように取り組みます。

 ここで感じることが出来るのは、結果を出している人は、ないものねだりをせず、あるものでどうにかするという姿勢を持っているという所です。自分に持っていないものを欲しがっても手に入る訳でもない。それなら自分が持っているものを使って自分にしか出来ないオリジナルを作り出す。一般社会でもそういった心構えがあるかないかで仕事が出来る人、出来なくて苦労する人が生まれるのだと思います。

言葉次第で心の持ちようが変わる

 松井氏は現役時代、悔しいと思ってもそれを口にしないことを徹底していました。それは、悔しいと思ったことを口に出すとそれが頭から離れなくなり、前に進むことが出来なくなるからだと述べています。

 悔しさを胸に閉まっておくことで、次に同じ失敗を繰り返さないようにし、変えられない過去を振り返らず、変えることが出来る未来に可能性をかけます。

 人間は、発した言葉がポジティブかネガティブかで本当にメンタルが変わります。ポジティブに捉えればポジティブになるし、ネガティブに考えればどんどんネガティブになっていく。言葉は選ぶことが重要です。

人の心はコントロール出来なくても、動かすことは出来る

 他の人の気持ちをコントロールすることは、絶対に無理です。表面上では平静を装っていても、内心では不快に感じているというシチュエーションは珍しくありません。

 しかし、人の気持ちを動かすことは、自分の振る舞い次第で出来ると思います。最初は興味を持たれなかったとしても、必死に取り組む姿勢、そして結果を残せば、周りも感心してくれます。王貞治氏もホークスの監督になったばかりの頃はファンからブーイングを浴びましたが、勝てばファンも拍手で迎えてくれると信じて指揮を執り、日本一に導くことができ、ファンから賞賛されるようになりました。

 他人の声というものは、気にしないと思っても、よほど自分に自信が無い限り気にしがちです。だから頑張る姿勢というのは見せた方が良いと思います。

松井氏の最大の魅力は人間力

 この本を読んで一番思ったことは、松井氏は人間力が素晴らしいと思ったことです。

 いつも応援してくれるファン、監督、チームメイト、記者、怪我をした際に治療を施してくれた医者の方等、常に自分を支えてくれ、サポートしてくれる人達に感謝の気持ちを忘れず、その期待に応えるべく野球に取り組んでいる姿勢は、読んでいて感動します。

 本の中で宮本武蔵やピタゴラスの言葉を引用していることから教養も高いことが伺えます。本を読むのも好きで、怪我をしてトレーニングが出来ない時は本を読むことに時間を使っていたそうです。

  怪我をしてもくじけず、他人に怒りをぶつけることもない。全て自分事と捉えて乗り越えようとする姿は、本当に格好良くて応援したくなりますし、同時に尊敬します。

 自分が野球に興味を持ち始めた時のスター選手であって良かったと思います。

 

 この本は松井氏について知りたい人はもちろん、今生きているのが苦しいと思っている人にお勧めです。心の支えになります。


不動心 (新潮新書)

 

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