プロ野球界永遠のスーパースター、ONコンビ
こんばんは。takaです。明日から3月最後の出勤週ですね。
私にとって「春が来た」と感じるのは4月最初の出勤日です。
3月の終わりにこれまでいた人がいなくなり、4月から新しく一緒に仕事をすることになる人が入ってくるので、区切りが良いからです。
本の内容
プロ野球を国民的人気にのし上げた昭和の不滅のスーパースター、長嶋茂雄氏と王貞治氏の二人について、同じ時代に選手として、監督として常にライバル視していた野村克也氏が二人の選手時代のすごさ、監督として指揮を振るった時に戦った時の様子を語ります。
現役時代を生で見たことがなくても二人のすごさが十分わかる
私がプロ野球に興味を持った頃は、スーパースターといえば先週引退発表したイチロー氏や松井秀喜氏、古田敦也氏でした。イチロー氏はメジャーに入団した最初の年で、大活躍していました。また、当時近鉄の選手で、王氏に並ぶシーズン55本塁打を記録したローズや西武の選手だったカブレラも話題を集めていました。長嶋氏は巨人の監督晩年で、王氏はホークスの監督をやっていたので、王氏はホークスの人として見ていました。今ではホークスの球団会長をやっているので巨人の人として見る方が違和感を感じます。巨人の監督を務めていた時期もありますが、その時自分はまだ生まれていなかったので巨人にいたということが驚きでした。
長嶋氏はデビュー戦で金田正一投手に4打席4三振しました。これだけを見れば不名誉な記録に見えますが、金田投手の球を初対戦で思いっきり振っていった結果の三振だったので野村さんは驚いたそうです。
長嶋氏の魅力は、天覧試合でサヨナラホームランを打つなど、大舞台で結果を出した所です。選手としての成績であれば長嶋さんより野村さんの方が上ですが、長嶋氏のすごい所はここぞという場面で結果を出し、ファンも「長嶋なら打ってくれる」と信じている所だと思います。
王氏は、遊んだ後も荒川博コーチの所へ行って練習したようです。頼んで練習を見せてもらった際、迫力が凄まじく、自分にはとても真似出来ないと語っています。そして、俺はいつか抜かれると悟ったようです。
選手として、監督として
野村氏は選手時代は王氏を意識し、監督時代は同じリーグだった長嶋氏をライバル視していたと語っています。
野村氏は監督としては長嶋氏のことをあまりよく思っていなかったと言っていて、宣伝効果を狙って巨人を挑発したら口をきいてもらえなくなり、関係がおかしくなったそうです。
ただ、巨人のOBと南海のOBが試合をした際、長嶋氏が妻を亡くしたばかりの自分の事を気に掛けていたのか、わざわざ挨拶に来てくれたことを嬉しく思っていたそうです。
運命が重なり合ったように思った
二人のアベックホームランの初めが天覧試合で最後が長嶋氏の引退試合。そんな試合で二人共ホームランを打つ所がまた運命的に感じます。王さんは荒川さんとの出会いがきっかけで生涯868本のホームランを打つことが出来ました。
この二人が同じ時代に生まれ、同じチームにいたということ、前人未到の9連覇を成し遂げたこと、正直この時代はすごい人達ばかりだったと思いました。
そして、ON以降の選手を見て記録は二人を上回ることはあってもONというこんなすごいコンビは思い浮かばない。そしてこれから先のプロ野球界でも出てくるような感じもないと言っています。
それだけに生で見ることが出来なかったことが残念で、本を読んだりすることしかすごさを知ることが出来ない。ただ、これでも十分に二人が野球界に及ぼす影響力、選手としてのすごさが分かるので良い本です。
今回のお話は以上です。次回もよろしくお願い致します。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!