のんびり読書記録

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【書評】「やりがいのある仕事」という幻想

 どうも。takaです。今回の記事では、森博嗣氏の著書「やりがいのある仕事という幻想(朝日新書)」について書いていきたいと思います。タイトルから仕事にやりがいを求めるのは良くないというのが分かりますね。


「やりがいのある仕事」という幻想 (朝日新書)

本の内容

 人は仕事に就くと、お金、そしてやりがいを求めるようになります。就職活動でも学生はやりがい、スケールを求めて会社選びを行っています。それはなぜか?それは「働くこと=つまらないこと」、「苦しいことというのが前提になっていて、やりがいを求めないと退屈」だったり、「苦しさに耐えて仕事を続けることが嫌になるから」ではないでしょうか?

 この本では、やりがいを求めている人達に対して、「どんな仕事をしていようとも、人間の価値、階級が変わるわけではないからこだわる必要は無い」ということを述べています。

大きな仕事をしているから偉いわけではない

 大きな仕事と言うと、思い浮かべるとしたら、政治家です。政治家は、国の政治を動かすという仕事をしています。この仕事は大変ハードですが、その分、貰えるお金は大きいです。なので、「これくらいして当然」という声があります。国民からしても、感謝の言葉よりも、「自分達の税金を使っているんだからしっかり働け」と思っているのではないでしょうか?

 他の例だとプロスポーツ。高給取りの投手が打たれて負けると、その投手はメディアから徹底的に叩かれます。

 このように、高給取りになったとしても、その分周りからの期待、プレッシャーは大きくなって、失敗したら、高い金もらっているのにと叩かれ、精神的に負荷がかかるのです。

 それに対してもらえるお金がそんなに多くないと、贅沢な生活は出来ませんけど周りの期待はそこまで大きくないので失敗しても高給取りの人に比べると叩かれません。

 どんな仕事でも、もらえるお金によって変わるのは周りの期待値であり、これで人間の偉さが決まるわけではありません。

仕事の悩みの原因は人間関係

 やりがいではなく何が仕事で大事であるかと言うと、職場の人間関係ではないでしょうか?

 朝起きるのが嫌な原因、転職したいと思う原因は、失敗した時にグチグチ嫌味を言われたり、質問しても嫌な顔される等、今の職場の人間関係が原因というのが大きく、それなら、人間関係が良くなれば職場に行きたくないという考えは大分減るのではないかと思います。失敗してもフォローしてくれたり、嫌な顔せずに教えてくれる等、そのような職場であれば、仕事の悩みが大分減ると思います。

 私は色々仕事場が変わりますが、嫌だと思った職場は全て嫌味を言われたりした所で、良いと思った職場は、色々言われてもフォローはしてくれたり、分からない所を教えてくれた所です。

 仕事を選ぶなら職場の雰囲気を重視して選んだ方が後悔しないです。

 

 ブラック企業の見分け方が書かれている本です。


私たちはどう働くべきか

 

仕事はお金を稼ぐためだと割り切る

 「仕事は何のためにやるのか?」

 この問いの答えは、「お金の為」です。仕事に行ってお金をもらう。そしてそのお金で自分の快楽を満たす。そう考えていけば転職をするにしても転職先が決まってから辞める気になりますし、それまでは嫌々ながらも仕事に行く気になります。

 自分の好きなことをやるために仕事をしてお金をもらう。例え仕事がつまらなくてもそういった考えを持っているのが途中で働くのを放棄しなくなるコツだと思います。

 


「やりがいのある仕事」という幻想 (朝日新書)

 

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