のんびり読書記録

自分がこれまで読んだ漫画、小説、ビジネス書等、マイペースにのんびりと書いていきます。

【書評】ローカル女子の遠吠え9巻 ~大事な心の支え~

 どうも。今回は静岡を舞台に、静岡のあるあるネタ満載の「ローカル女子の遠吠え9巻」の感想を書いていきたいと思います。

 

人生は3D

 静岡に来たりん子さんの同級生である五樹君はりん子さんの母が経営しているスナック「かとれあ」の前でりん子さんの同僚である雲春さんと鉢合わせし、成り行きで食事をすることに。

 五樹君は以前会った時東京出身であるにも関わらずそれを上手く利用しない雲春さんに対して嫌味を言っていましたが全然通じず、また、りん子さんと一緒にいることが気に入らないからか、雲春さんに嫌いな感情を持っていました。

 食事中も嫌味を言いましたが相変わらず通じておらず、そんな中から雲春さんから「人生はもっと3D」という言葉が出て五樹君は驚いた様子でした。

 人生はもっと奥行きがあるのだろうか?この言葉の意味を問いただす五樹君ですが雲春さんは全く考え無しに言っただけ。

 少し腑に落ちない気持ちですが、良い言葉に出会えたことに満足して帰って行きました。

 

 五樹君は貧しい家に生まれて何をしても無駄だと努力をしませんでしたが、りん子さんに出会ったことがきっかけでりん子さんの前ではキリギリスのふりをして努力する姿を見せずに努力しました。

 その結果人脈が広がり、お金に困らない生活も手にしたのですが、出会った人達はいわゆる「親ガチャ」に恵まれた人達ばかりで日本にも貧しい人達はいるにも関わらず海外に行って貧しい人達の存在を知ったとSNSで呟いたりする等、内心憤りを感じていました。これは同感です。日本にも貧しい人はいるのに。

 成り上がりの自分の人生、そしてりん子さんのことも馬鹿にしているように見えて腹が立っていたのかなと思います。

 

 五樹君は時々外で疲れた心を少しだけ休ませるために静岡に戻り、りん子さんに会ってちょっかいを出して元気になって戻って行く。りん子さんは自分の人生を変えてくれたから感謝している。ちょっかいをかけているのは好きだからなんだと改めて思いました。

 

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