のんびり読書記録

自分がこれまで読んだ漫画、小説、ビジネス書等、マイペースにのんびりと書いていきます。

【書評】プロで成功する人しない人

 どうも。takaです。今回は清水隆行さんの著書「プロで活躍する人しない人(竹書房)」の感想です。

内容

 巨人に14年間在籍し、2002年には最多安打を記録した元プロ野球選手の清水隆行さんが入れ替わりが激しい過酷なプロ野球の世界を生きてきて教えてもらったこと、見てきたものを合わせて、「プロで成功する人としない人の違いは何なのか?」の考えが書かれています。

「楽しい」だけではダメ

 アスリートが「今日は楽しみたいと思います」と言っている様子を見たことがあるかと思います。

 しかし、その言葉を真に受けてはいけません。なぜなら、そういった人達は失敗する怖さ、もしくは負ける怖さを知った上で、周りの人が想像出来ない努力を乗り越えたからこそ言える言葉です。それを勘違いして「楽しむ」の部分だけ解釈してはいけないのです。

 何事も始めたての頃は分からなかったり、出来なかったことが多かったから、それが出来るようになってくると楽しいと感じるでしょう。

 しかし、高いレベルを求めるとなるとこれまで苦労して身に付けたことは出来て当たり前で、しかも習得する難しさも跳ね上がる。大学受験のランクで考えるとイメージ付きやすいかもしれません。

努力するためには期間を定める

 この本で清水さんはスカウトから「どんな状況になっても、とりあえず3年は頑張ってみろ」と言われたことで3年間努力する気になったと言っています。

 ここから努力するには、ポジティブに物事を考えることが重要なのだと感じます。「自分が選んだ選択は合っているのか?」という疑問は常に浮かぶもの。しかし、そういった疑心に囚われるとやることに集中することは難しい。そこで「この期間まではやってみて、それでダメなら辞めよう」と考えることで集中することが出来ます。

 これは一般社会でも通じると思います。入った会社が人前で平気で部下を叱るパワハラ上司や気分屋上司だったり、深夜まで働かされる所等でなければ、じっくり働いてみて、それでダメならキャリアチェンジすれば良いし、自信がついて馴染めれば残れば良い。スキルが上がってキャリアアップのために転職するのも良いでしょう。

己を知る

 自分の長所、短所、能力、物の見方を知り、それらを活かしたり、克服するにはどうするかを突き詰めていく。一流と言われる人はそれを常に頭の中で考えています。

 例えば短所については、必死で練習して克服するという考えだけでなく、出来ないのであればその代わりになるものが出来るようになれば良いと考えて取り組む。

 自分はこうなりたいとイメージを立てたらそのためにはどうすれば良いかゴールから逆算して仕事をする。

 自己認識が間違っていればこれから行う努力は無意味になってしまいます。だからこそ常にやらないといけないだと思います。

 

 スポーツだけでなく、一般社会に通ずる本ですのでお勧めです。