のんびり読書記録

自分がこれまで読んだ漫画、小説、ビジネス書等、マイペースにのんびりと書いていきます。

【書評】もっと遠くへ (私の履歴書)

 どうも。takaです。今回は王貞治氏の著書、「もっと遠くへ (私の履歴書)」について書いていきます。

 

内容

 現役時代通算868本の本塁打日本記録を打ち立て、現在福岡ソフトバンクホークス取締役会長を務めている王貞治氏の中華料理屋の倅であった子供時代から現役、監督時代の生い立ちが書かれています。

野球に対する姿勢はすごく真面目

 王さんは、巨人に入団後キャンプで長嶋茂雄さんと同じ部屋でしたが、いびきがうるさいことが原因ですぐに部屋を移ることになったり、遊び好きで門限を破るといったことをしたエピソードがありますが、荒川博氏がコーチになって「三年間自分の言うことを聞いたらどれでけ遊んでも十年は飯が食えるようにしてやる」と言われてからは荒川さんの言うことを忠実に従い、遊んだ後でも練習をし、そして結果が出るようになって楽しくなったことで三年経った後も自分から今まで以上に指導してほしいと頼んだそうです。

生涯勝負の世界に身を置きたい

 引退してからも評論家としての仕事は「自分に責任の無い立場で理屈をつけるのは失礼」、講演も「過ぎ去った昔のことを話しても仕方が無い」と好んでいないようです。実際、解説者として活動したのは1989年から1994年の間だけで、それ以外は巨人、ダイエー、ソフトバンクの監督として現場に携わっていましたし、ソフトバンクの監督退任後もソフトバンクの球団会長としてソフトバンクに残り、直に選手を指導する様子も見られます。

 王さんは野球に携わる以上、ずっと勝負に関わる世界にいることが自分にとっての使命なんだと思います。この熱意がこの本を読んですごく伝わってきました。

 

 王さんを知りたい人、野球が好きな人にお勧めです。