【書評】放課後は喫茶店で
どうも。takaです。今回はこちら、あずさきなさんの作品、「放課後は喫茶店で(comic POOL)」についての感想を書いていきます。
ストーリー
主人公の柳凛久は、スターバックスコーヒーのような現代風なカフェよりも、古き良き雰囲気が漂うレトロな喫茶店を好みます(基本的に嗜好は渋い)。
出典:放課後は喫茶店で あずさきな (comic POOL)
そこである日いつものように古い喫茶店を見つけて入ったら、そこはクラスメイトの伏見瑛都の家が経営している喫茶店でした。
もともと異性として彼に興味があった凛久は、このことがきっかけで、瑛都と接点を持つようになり、会話をするようになります。
コミュニケーションが苦手でも、誰かと親しくなることで変わる
瑛都は学校で上手くコミュニケーションが取れず、孤立気味で、凛久に学校で話しかけられてもどういう風に接すれば良いか分からず、つい素っ気ない態度を取るシーンがあります。
本人には悪気は無いのですが、凛久の友達から反感を買われてしまいます。
こういう光景、偶然知り合いにあった時緊張したりしてつい見てみぬふりを反射的にしてしまうので何か分かります。
この原因として、接し方が分からないことに加えて、自分はコミュニケーションが苦手で、友達もいないから、相手は自分のことを嫌っているのではないか?とか、うっかり失礼なことを言って嫌われるのではないかという心理があるからなのではないかと感じます。
コミュニケーションが苦手な人は、会話に慣れていないのでそういう所の見極めが出来ないのです。
しかし、瑛都は凛久と関わっていくことで、コミュニケーションを自発的に取ろうという気持ちが芽生えていきます。
出典:放課後は喫茶店で あずさきな (comic POOL)
まずは勇気を出して人に歩み寄ってみる。そんな所から、誰かと親睦が深まり、自分に自信がついて堂々と挨拶出来るようになるんじゃないかって思います。
古いものにも美しさがある
今の時代、古いものは新しいものにどんどん置き換わっていきます。
これまで不便だなと思ったものが便利になるのは良いとは思うのですが、形姿が変わってしまうと、もう見られないんだなという気持ちになって複雑です。
電車でいえば、これまで好きだった車両の運用が終わってもう見られなくなってしまうとかですね。
自分も平成生まれではあるけど聴いて魅かれる昭和の歌があってそれにハマって、歌詞を覚えてカラオケで歌うようになりました。なので、何にしても「古い」という理由で笑われたら本気で殴り飛ばしたくなります。
古いとか新しいとかで良し悪しは決められません。良いものはずっと支持されるのです(古典等)。
古いものにも素晴らしいものがある。改めて認識させられました。
コーヒーと一緒に読みたくなる作品です。