のんびり読書記録

自分がこれまで読んだ漫画、小説、ビジネス書等、マイペースにのんびりと書いていきます。

【漫画】推しと青春しちゃっていい~ですか!?|自分の推しが恋愛対象に……(感想)

 今やアニメは子供・大人問わず人気。特にお気に入りの作品はなかなか忘れられず、大人になってもちょっとした衝動でまた観たくなって観ることがある。イベントではアニメキャラのコスプレをする人も。

 そしてそのアニメキャラのコスプレを普段からしている人がいたら?

 それがアニメ好きな女子高校生と推しアニメのキャラのコスプレをした男子のやりとりを描いた作品、「推しと青春しちゃっていい~ですか!?」

 

 以下では「推しと青春しちゃっていい~ですか!?」の感想を書いています。ネタバレがあるかもしれませんのでその辺はご了承下さい。

 

感想

【1】趣味の話は楽しい

 主人公、藤田望架は投稿初日、通学途中で推し作品のキャラクターのコスプレをしたイケメン男子、青葉湊斗と出会いますその奇抜な姿にびっくりして逃げてしまいますが、何と同じクラスでした。

 出会った時にコスプレキャラの名前を口にしてしまったために絡まれますが、知らないと言い張り、その場を凌ぎました。

 その理由は、望架は中学時代アニメ・漫画が大好きなオタク系女子で、本当は今でも好きなのですが、中学時代に好きだった男子が「俺オタク嫌いだから」と言ったことを聞いてしまい、それがトラウマになったことからオタクであることを隠そうと決意しました。

 私が中学生の頃でも、特に運動部の人間はオタクが気持ち悪くて嫌いとはっきり言う人がいました。その人の気持ちを考えてみると、そういう人は現実の世界で充実しないと意味が無いと思っているから二次元に理解を示さないという部分もあるのかなと思います。もちろん褒めるべき振る舞いではありませんけど。

 仮に好きなことをさらけ出してドン引きされたとしても、別に学校は友達を絶対に作らなければいけないという決まりは無いし、学校行事も気が乗らなければ参加しなければ済むこと。だから友達作りに執着しなくても良いと思います。

 こればかりは運だからどうしようもないです。

 

 話が脱線しましたが、放課後も湊斗に付きまとわれて戸惑う望架ですが、コスプレしている理由を聞きました。その際に湊斗は、「俺のコスプレが一番似合うし、自分が好きなことをしているんだから他人なんて関係無い」と自信に満ち溢れた発言をします。

 それを聞いて望架は開き直り、湊斗に対して推し作品の話で生き生きと盛り上がるようになりました。趣味の話をしている時は本当に楽しくて、時間が遅く流れればいいのにっていう気持ちを思い出させてくれます。

【2】好きなことは自分の土台

 湊斗に感化され、オタクであることを学校でも隠さないことにした望架。湊斗の他に友人を作ろうとしますが、嘘を付いたままになっているので会話が難しく悩みます。

 好きなことをひけらかすとドン引きされる可能性があるからといって隠して周りの趣味に合わせようととしても元々好きでもないから内心乗り気でなく、コミュニケーションもどこか上手くいかない。

 好きなことは自分の土台で、そこからモチベーションを保てたり、交友の場を広げたりとプラス要素を運んでくれるもの。それを隠すとなると今度は自分のフラストレーションが溜まってしまう。結局隠しても大丈夫とは限らない。

 それに会話が難しいなら自分の趣味と共通点が無いか探していけば会話が弾んでいく。何も趣味が違うから諦める必要は無いんですね。勉強になります。

 

 望架が湊斗に対して告白し、これからって所で完結してしまいますが、個人的にもっと読みたかったなと思います。残念で仕方がありません。

 

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