【書評】medium 霊媒探偵城塚翡翠
どうも。takaです。今回は、こちらの「medium 霊媒探偵城塚翡翠(講談社)」について書いていきます。
ストーリー
推理作家としてこれまで事件を解決してきた香月史郎は、城塚翡翠という女性と出会い、彼女に興味を持たれて行動を共にするようになり、そして2人の周りに起こる事件を共に解決していきます。
それと並行して、一切の証拠を残さない連続殺人鬼についての話も進行しています。
こちらの作品は、「このミステリーがすごい!」2020年版 国内編、「本格ミステリ・ベスト10」2020年版国内ランキングで1位を取っています。
霊媒とは
城塚翡翠は、霊媒師です。
霊媒とは、一例で言うと、死者の魂を呼び寄せることが出来ると言われています。NARUTOでいうと、口寄せの術みたいなものです。
彼女は霊媒師として、自分の肉体を媒介にして死者の魂を一時的に宿すことが出来ます。周りから見れば何者かが彼女に憑りついたかのように。
人の生死というのは、どういうものなのか、分かりません。人は未練を残したまま死んだら幽体となって現世を彷徨い続ける、そうでなければ天国に行って生まれ変わることが出来るという見方もあれば死んだらそれで終わりという見方もあります。
臨死体験というのもありますが、本当にそうなのか疑う人もいます。
結局の所、死んだらその後どうなるのか、誰も分かりません。だから誰もが死は怖いと感じます。死後の世界は存在するのかしないのか?また新しく生まれ変わることが出来るのか?そうでなかった時が怖い。だから死を悲観的に考えてネガティブにならないよう、人は死んだら天国に行けると信じたいのかもしれません。
最後の展開に驚いた
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、最後の章ではこれまでの章で語られていたことが全てひっくり返され、驚かされる内容で、知りたい欲望に駆られ、どんどん読み進みました。
この作品は賞を獲っただけあってすごく面白く、お勧めです。