【書評】レトロゲームファクトリー
どうも。takaです。今回はゲーム、アプリケーションの企画・開発、プログラミング系技術書等の執筆も行っている柳井政和氏の小説作品「レトロゲームファクトリー(新潮文庫)」の感想です。
ストーリー
最先端とは逆の方向に向かっていて、過去のゲームを最新機用に移植する仕事を主としている会社、レトロゲームファクトリー。
その会社の社長である灰江田直樹と優秀なプログラマーで、社員である白野高義の2人の元に、UGOコレクションという伝説のファミコンゲームの復活プロジェクトの依頼が舞い込んできたのですが、10本あるコレクションの中で1本だけ開発者が著作権を買って失踪しており、このままではリリース出来ずにプロジェクトが流れてしまう。
このプロジェクトを成功させるために奔走する物語です。
ゲーム好きにはたまらない作品
この作品のテーマ が「ゲーム」なだけあって、ゲームが好きな人にとっては初めてゲームに出会った時のことが蘇ってきます。
私は90年代に生まれ、ファミリーコンピュータどころかスーパーファミコンがすでに発売されていました。
そして、6歳くらいの時にゲームボーイとスーパーファミコンに出会い、ゲームに夢中になっていきました。
祖母の家にファミリーコンピュータもあったので、それで「スーパーマリオブラザーズ」もプレイでき、昭和の文化に触れられました。
自分にとってレトロかどうかは、画面に残り人数が「1」で表示されている時にミスするとゲームオーバーになるかどうか、ファイアマリオがダメージを受けたらスーパーマリオになるかどうかって感じで決めていました。
また、プログラム等、コンピュータ用語もよく出てくるので、ゲームをプレイするだけでもなく、クリエイターとして作りたいという気持ちも湧いてくるかもしれません。
この作品は特に70~80年代に生まれた人にとって懐かしい気持ちになるかもしれません。今ゲームをやっていなくても、子供の頃の思い出に浸れます。