のんびり読書記録

自分がこれまで読んだ漫画、小説、ビジネス書等、マイペースにのんびりと書いていきます。

【書評】決断=実行

 どうも。takaです。今回ご紹介する本は、落合博満氏の「決断=実行(ダイアモンド社)」についてです。

 


決断=実行

 

内容

    現役時代、三冠王を三回、中日ドラゴンズで8年間監督を務め、去年まで中日のゼネラルマネージャーを務めていた落合博満さんが著した、指導者と教わる人の取るべき行動について書かれた本です。

 

便利なのは果たして良いことなのか?

 この本を読んで一番疑問に思った所です。落合さんは、自分の時代と比べて、今のデジタル時代の選手は練習設備、環境に恵まれていると言っています。

 

 それを時代の変化と受け入れつつも、便利すぎるのは逆に感性を鈍らせたり、技術の向上を妨げたり、自分の頭で記憶したり、自分で判断する機会が減るというデメリットが出てくるのではないか、ということも言っています。

 

 ちなみに落合さんは現役時代の自分の打席の結果をほぼ全てを記憶しているそうです。

 

 落合さんの時代は今みたいにスコアラーがいなかったので自分で記憶する必要があったからだとも言っています。

 

 自分は何の事なら覚えているか振り返ってみると、関越自動車道と上信越自動車道と中央自動車道と東北自動車道のインターのキロポスト(サービスエリアは分からないですが)と、東北新幹線と北陸新幹線と東海道新幹線の駅名と全ての特急あずさの停車駅と東武東上線、西武池袋線、武蔵野線、埼京線、京葉線、有楽町線、副都心線の駅名です。今のビジネスと関係無いものばかりですね。

 

 年配の人が頭ごなしに否定すると、「老害」と言われて反感を買われがちですが、落合さんの場合は、しっかりと根拠を述べて言うのでそうだったんだと耳を傾けます。

 

 落合さんは便利すぎると昔の良かった部分が継承されていかないと言っています。昔から行われてきたことにはちゃんとした理由があり、意味があってやっていた練習も意味が無いものと見なされてしまっているのではないかと思っているのかなと思います。

 

 これを読んで私自身も自分の周りにあるデジタルな環境について考えてみました。


自分が中学生の頃はほとんどの学生が携帯電話を持っていて、自分も使ってみたけどメールのやり取りをする友達がいない上に、必要と感じなかったので解約しました。


 高校時代も友達一人もいなかったので三年間携帯を持たなくても困りませんでした。

 

 高校を卒業してからそろそろ持って方が良いのではないかと身内に勧められて購入したのですが、平気で忘れたりすることも珍しくありませんでした。


 働き始めてからは電車が遅れた場合の連絡用に、携帯のケースに定期券を入れているので平日は常に持っています。

 

 運動する時は荷物になって邪魔だから置いておきますけど。

 

 確かにスマートフォンは便利です。電話番号を記憶しないで済むし、分からないことはググれば良いし、色々暇つぶしとなるアプリもあるし。

 

 ただ、確かに記憶する必要性が以前より減ったなと自覚しています。他にも頭が疲れたりします。なのでスマートフォンと少し距離を置くようにしました。落合さんの若い時代の方が良かったかな?とも思いました。

 まあ、これは運命なので仕方が無いし、これも「最近の若者は・・」の理屈と似ていると思うのでそこは割り切ります。

 

自分の周りを振り返りたくなる

 落合さんは他の著書でも自分の少年時代の頃について話していますが、何か自分の時代はどうだったか振り返りたくなります。

 自分が幼稚園児だった頃は、ポケモンやスーパーファミコンが流行っていて、当時周りは大体ミュウツーを持っていたけど自分は進め方自体分からなかったとか、スーパーマリオワールドに心を奪われたとかでしたね。

 外で遊ぶのも好きでした。ただ、野球よりサッカーの方が人気でした。サッカーは手が使えないのでイマイチ馴染めませんでした。なので周りがサッカーしている傍らで砂遊びに興じていました。

 

仕事にのめり込む

 落合さんは、野球オタクになったから結果を出せたと言っています。絶対にオタクになれとは言っていませんが、まだ半人前なのに家に帰ってスマホアプリやゲームをしていても仕事が出来るようにはならない。

 

 少なくともまだ実力不足なのであれば仕事にのめり込んだ方が良い


    と述べています。小学生の頃は学校を休んで夢中でやっていた時期もありましたが、今は電源を付けること自体が面倒でテレビゲームはやりません。ただアプリはたまにやっているので耳が痛い言葉です。

 

私もですが、まだほとんど分からない時は何事もつまらないと感じてしまいます。

    ただし、何かをつかんだ感覚になると、それから先が楽しいと感じるようになります。

 

 私の場合、小学1年生の頃あやとりをやって、なかなか「ほうき」のやり方が理解出来ず、イライラしましたが、出来るようになると、そこから本に載っている他のものも出来るようになりたいと思うようになりました。

    最初の頃に比べて、驚くほど理解出来るスピードも上がり、出来るようになった後も楽しくて何度も繰り返していました。そのためか、今でも覚えています。

 

 仕事が嫌な原因としては、指導者に注意されてばかりであることも一因なのですが、一般の仕事も野球の技術も一日二日で出来るようになるものではないと割り切って、前を向いて仕事や、やりたいことに取り組もう。そんな気持ちになりました。働く上でいい本に出会えました。

 

 

 プロ野球ファンにお勧めです!!


決断=実行