【書評】ジャマしないでよ、大神くん! 再生数100万回めざして、実況中!?
ジャマしないでよ、大神くん! 再生数100万回めざして、実況中!? (角川ビーンズ文庫)
今回はこちらの本、「ジャマしないでよ、大神くん! 再生数100万回めざして、実況中!? 」の感想をお話致します。
ストーリー
父は蒸発し、母は入院中で貧乏生活を強いられる女子高生・清見ヒロ子が動画投稿して1億円稼いでいることを知って自分も動画を投稿していくのですが、クラスメイトの大神くんにバレて、二人でコンビを組んで動画を投稿していく物語です。
動画投稿はメンタルが強くないと厳しい
ヒロ子は、貧乏生活から抜け出したい。その一心で動画投稿に挑戦します。その過程で投稿した動画を叩くアンチが出てくるなど、道のりは平坦ではありません。私はYouTubeをよく見ますが、動画のコメントを見ると中にはキツイ言葉も出てきます。動画を作るのに丸一日費やすこともあると本で見たので動画を作ることも決して楽ではないのに、罵詈雑言も浴びることもあるのでYouTubeやニコニコ動画に動画を投稿している人も大変なんだなと思いました。ユーチューバーは叩かれることを覚悟しないといけないと感じました。
YouTubeだけでなく、アニメや漫画でもインターネットでアンチスレが存在していて、作品について辛辣な言葉で批判したりしている内容が書かれていますし、Amazonのレビューも★の数が少ない商品もありますし、絵画などの芸術作品も10000人いたら全員「素晴らしい!!」という声が出るわけでもなく、何人かは別に何とも思わなかったりします。この世界には色々な倫理観を持った人がいっぱいいるので作品として世に出すなら批判されるのは仕方が無いことですよね。それに無視されるくらいなら批判された方が注目を浴びているので良いですよね。
行動を起こすと充実感が得ることが出来る
この作品を読んで、ヒロ子の迷いなくすぐに動画を投稿することに決めた姿に尊敬しました。動画を投稿することで知らない人との交流もあったりしたので読んでいてとても刺激的で充実している生活に見えて楽しかったです。
行動を起こすことは投資であり、たとえそれが金銭的、時間的にはマイナスになったとしても、行動を起こしたことで金銭以外の物が手に入る。そしてそれは失ったものより価値があるものと思いました。実際、行動するとダメだっとしても何かスッキリした気分になりますね。
手早く読み終えることが出来るので合間にお勧めです。