のんびり読書記録

自分がこれまで読んだ漫画、小説、ビジネス書等、マイペースにのんびりと書いていきます。

【書評】ヘルプマン!

 どうも。takaです。今回は、こちらの作品、老人介護について描いていている漫画「ヘルプマン!」を読んだ感想についてです。

 

 

ストーリー

 サボり、遅刻等で留年ギリギリの状態で、かつ将来何になりたいのかも考えて来なくてただ何となく毎日を過ごしていた高校生、恩田百太郎が、友人から日本はぶっちぎりの老人国になることを聞いたことや、路上で痴呆症状の出ている老人を見たことで自分の目で老人介護の実態を知り、自分の身内もやがて自分が見た老人施設にいる老人達と同じようになるのではないか、という恐怖等も絡んで、老人を救う仕事がしたいと高校を退学して老人介護の仕事の世界に飛び込んでいく物語です。

老人介護の様子がリアル

 学生時代の就職活動でリクナビの合同企業説明会に行った際にもらった雑誌にこの作品の1巻が載っていて、それを何度も読んでいました。老人介護施設の職場の状況や、周りが理解出来ない歳よりの行動などを見て、正直自分も老人になることが怖いと思いました。

 老人になれば足腰が弱くなり、怪我をしたらそのまま寝たきりになってしまうのではないか、車椅子が無ければ移動が出来ないとか、歯が弱くなって抜け落ちるとか、認知症になってボケるんじゃないかとか、冬に風呂に入って死ぬんじゃないかとか、いずれ自分にとって身近なものになると思って恐怖を感じました。

感想

 この作品は、総合的に見て暗い要素が多く、本当にメンタルが削られました。内容が怖くて老人になるのも、老人を介護することにも、どちらに対しても怖さを抱きました。自分の親も老人になったらいずれ認知症になって自分のことも忘れてしまうのかなと、自分の未来が暗いものになるだろうと思うほどでした。

 しかし、リアルに描いた老人介護施設の状況や、老人について知ることは、これから生きていく上で参考になると思いました。なのでぜひ読んでみると良いと思います。