【書評】おいしいベランダ。 午前1時のお隣ごはん
どうも。takaです。今回は少女小説、漫画原作等の分野で活躍し、描かれる人間関係や作品世界のあたたかな雰囲気で支持されている竹岡葉月さんの作品「おいしいベランダ。 午前1時のお隣ごはん(富士見L文庫)」の感想を書いていきたいと思います。
ストーリー
大学生になって練馬で一人暮らしを始めた栗坂まもりは、隣人のアラサーサラリーマン、亜潟葉二に憧れていたのですが、ちょっとしたことから彼がベランダを鉢植えで埋め尽くし、植物を育てて食べている園芸男子であることを知り、園芸を通じて交流を深めていくことになります。
園芸は食費を抑えることが出来る
この作品は、作者自身の実践、実食に基づいて作られています。
葉二は激務で帰る時にはスーパーが閉まっていて野菜を購入することが出来ないことから野菜を育てることにしました。
そして野菜を育ててみると根がある限り冷蔵庫の何倍も長持ちさせることが出来ると知り、家の中で野菜を賄うことにしました。
それに対してスーパーで売っている野菜は買えばいいだけではあるものの、根から離れた状態であるため早く食べないと傷んでしまいます。
鉢で野菜を育てていればどんどん増えていくから結果的に食費を抑えることにつながる。このことを知って目から鱗が落ちました。
最後に作中で出て来た料理のレシピもあるので興味があればやってみるといいでしょう。
通勤途中の電車の中でもスラスラ読むことが出来ますのでお勧めです。食べることが好きな人は食欲も湧いてくるでしょう。また、舞台が練馬なので西武池袋線沿線に住んでいれば親近感が湧くかもしれません。
シリーズ化しているので他のシリーズも読んだら上げていこうと思います。